ぷりぱらコラム

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子供の海外留学、どれだけお金がかかるの?費用と資金計画大全

1. 海外留学にかかる費用の概要

学費

 子供の海外留学にかかる費用の中でも、学費は最も重要な項目の一つです。学費は留学先の国や学校の種類によって大きく異なります。例えば、アメリカの大学では年間200万円から500万円程度必要となることが多いです。特に私立大学や有名大学では学費が高額になる傾向があります。イギリスやオーストラリア、カナダなど他の主要国でも同様です。

生活費

 生活費も留学にかかる費用として無視できません。住居費、食費、交通費、日用品の購入などが含まれます。都市によって生活費も異なるため、具体的な地域ごとに調査を行うことをお勧めします。一般的に都市部の方が生活費は高くなる傾向にあります。例えば、アメリカの主要都市では年間で100万円から200万円程度がかかることが多いです。

その他の経費

 その他の経費としては、航空費、ビザ申請費用、留学保険、教科書や教材費、交際費などが挙げられます。航空費は留学先が遠ければ遠いほど高額になりますし、ビザの申請に関わる費用は各国で異なります。また、留学期間中の保険費用も見逃せないポイントです。これらの費用は合計するとかなりの額になるため、しっかりとそのための資金計画を立てることが重要です。

2. 主要国別の留学費用の比較

アメリカ

 子供の海外留学にかかる費用で最も高額な国の一つがアメリカです。特に名門大学では年間の学費が非常に高く、例えばハーバード大学の場合、年間約51,000ドル(約554万円)に達することもあります。これに加えて、生活費や滞在費も都心部ではかなり高額になるため、アメリカへの留学には十分な資金計画が必要です。州外学生の授業料が州内よりも高く設定されることが多いため、この点も考慮する必要があります。

イギリス

 イギリスもまた、子供の留学先として人気が高い国です。ここでは大学によって学費が大きく異なることが特徴です。一部の名門大学では年間の学費が30,000ポンド(約450万円)を越えることもあり、本や教材費、生活費を含めるとさらに多くの費用がかかります。しかし、イギリスの大学は3年制のところが多いため、全体の留学期間とその費用を考慮して資金計画を立てることが大切です。

オーストラリア

 オーストラリアも留学費用はやや高めですが、生活費は比較的安く抑えられる場合があります。大学の学費は年間で20,000~40,000オーストラリアドル(約150万~300万円)が一般的です。また、オーストラリアは治安が良く、子供の留学に向いている環境が整っているため、資金計画を立てる際には学費だけでなく、生活費や保険なども考慮することが重要です。

カナダ

 カナダは教育水準が高く、比較的費用が抑えられる留学先として人気があります。大学の年間学費は15,000~35,000カナダドル(約120万~280万円)と、アメリカやイギリスに比べるとリーズナブルです。ただし、都市部での生活費は高めになることがあるため、生活費も含めて全体的な資金計画が必要です。カナダ政府は留学生向けの奨学金制度も充実しているため、お金がない場合でも留学のチャンスを得ることができます。

EU圏

 EU圏は、多くの国で大学の授業料が無料または非常に安価であることが特徴です。例えば、ドイツやフランスでは公共大学の授業料が年間数万円程度しかかからない場合があります。ただし、生活費やその他の費用がかかるため、資金計画を緻密に立てることが求められます。また、EU圏の奨学金制度も利用することで、更に費用を抑えることが可能です。

3. 留学費用の節約方法

奨学金の利用

 子供の海外留学にかかる費用をカバーするために、奨学金の利用は非常に有効です。お金がない場合でも、奨学金を受け取ることで海外留学が実現できます。日本学生支援機構が提供する奨学金制度には、給付型の「海外留学支援制度」や貸与型の「第二種奨学金」があります。特に給付型の奨学金は、返済の必要がないため非常に魅力的です。ただし、競争率が高く、特に新奨学金制度の倍率は5倍以上にもなります。申請時期や締切り日をしっかりと確認し、早めの準備が必要です。

教育ローン

 奨学金だけでは賄いきれない場合、教育ローンを検討するのも一つの方法です。日本学生支援機構の貸付制度を利用すれば、最高450万円までの資金を借りることができます。このローンは金利が比較的低めに設定されているため、留学費用の大部分をカバーする助けになるでしょう。ただし、将来的な返済計画も考慮に入れて、無理のない範囲で借りることが大切です。

現地での節約術

 現地での生活費を節約する工夫も重要です。例えば、宿泊費を抑えるために学生寮やホストファミリーを選ぶといった方法があります。また、現地のスーパーで材料を購入して自炊をすることで、食費を大幅に削減することも可能です。また、交通費を節約するために、自転車を利用するのも一つの方法です。これらの節約術を活用することで、子供の海外留学にかかる費用を抑え、そのための資金計画がより現実的になります。

4. 資金計画の立て方

留学前の準備

  子供の海外留学にかかる費用を正確に見積もるためには、まずは留学前にどのような準備が必要かを確認しておきましょう。初めに重要なのが、授業料や滞在費などの基本的な費用の詳細を把握することです。留学先の国や都市によって費用は大きく異なるため、これを理解することが大切です。また、航空運賃や海外留学保険、渡航前の健康診断なども必要な経費に含まれます。特に、健康診断や予防接種は出発間際に済ませることが望ましいでしょう。

  次に、奨学金の申請や教育ローンの利用についても計画に組み込むことが重要です。お金がない場合、日本学生支援機構の奨学金制度を活用することも検討しましょう。「海外留学支援制度」や「第二種奨学金」といった選択肢があり、適用される条件や申請締切を事前に確認しておくことが肝要です。これらの準備を留学前にしっかりと行うことで、予期せぬ出費を抑えることができます。

外貨建ての貯蓄

  留学には多額のお金が必要なため、そのための資金計画を早めに立てることが重要です。その一環として、外貨建ての貯蓄を行うことをおすすめします。ドルやユーロなどの外貨で貯蓄を行うことで、為替リスクを分散させることができます。特に、為替レートの変動により、予算が大幅に増減するリスクを低減させる効果があります。

  外貨建ての貯蓄を行う際には、定期的な貯蓄計画を立てることがポイントです。例えば、毎月一定額を外貨で積み立てる方法などが考えられます。また、為替レートが有利なタイミングを見計らって一度に多額を両替する方法もあります。これにより、為替の変動による影響を最小限に抑えることができます。

  さらに、外貨建ての貯蓄は金融機関の外貨預金口座を利用することで簡単に開始できます。留学前の早い段階から準備を始め、留学期間中の資金不足を防ぐための計画をしっかりと立てましょう。

5. 留学費用を抑えるためのプログラム

交換留学

 交換留学は、子供の海外留学にかかる費用を抑えるための効果的な方法です。このプログラムでは、自国の学校と提携している海外の学校に一定期間入学できるため、授業料の相互免除というメリットがあります。交換留学の場合、自国での授業料を払うだけで済むため、大幅な費用削減が期待できます。さらに、現地での生活費も奨学金や補助金を利用することで負担を軽減することが可能です。

短期留学

 短期留学もまた、留学費用を抑えるための一つの方法です。短期留学は1週間から8週間程度のコースが多く、その期間に応じた費用設定となっています。例えば、1週間の短期留学ならば20万円程度の経費が見込まれます。長期留学とは異なり、学費も生活費も控えめで済むため、手軽に海外での学びの体験ができます。また、短期間であるため、留学中の交際費や通信費、交通費なども少なく済みます。

6. 実際にかかる費用例

 子供の海外留学にかかる費用は、さまざまな要素により大きく変動します。留学先の国や都市、所属する学校、滞在期間などが影響を及ぼします。また、授業料、生活費、渡航費、保険料なども考慮しなければなりません。以下に、具体的な費用例をいくつか示します。

 まず、アメリカに留学する場合の費用を見てみましょう。ハーバード大学の場合、年間の学費は約51,000ドル(約554万円)です。これに加えて、滞在費や食費、教材費などの生活費が別途必要になります。従って、年間の総費用が600万円を超えることも十分に考えられます。UCLAの場合も同様で、年間約43,000ドル(約447万円)が必要です。ハワイ大学マノワ校であれば、年間34,000ドル(約369万円)となるため、比較的費用が抑えられます。

 次に、イギリスの留学について考えてみましょう。イギリスでは、特に大学の学費が高額になることが多いです。例えば、ロンドン大学では年間の学費が約200万~300万円、生活費を加えると年間の総費用が400万~500万円に達することもあります。

 オーストラリアの場合、学費は平均して年間200万~300万円程度ですが、生活費を加えると400万~450万円が必要となることもあります。こちらも都市や学校によって費用が変わりますので、事前に十分なリサーチが必要です。

 同様にカナダでは、都市部の大学なら年間の学費と生活費を合計して300万~450万円程度となります。バンクーバーやトロントといった主要都市ではやや高めになる傾向があります。

 EU圏に関しては、多くの国で学費が比較的低く抑えられていることが多いですが、生活費が高い都市もあります。例えば、ドイツやフランスの大学では年間の学費が100万~200万円程度で済む一方、生活費が年間200万円程度必要な場合があります。

 私たちが考えるべきは、子供の海外留学にかかる費用だけでなく、そのための資金計画も非常に重要です。これに伴い、奨学金の利用や教育ローンなども検討する必要があります。また、外貨建ての貯蓄を行うことで為替リスクを軽減する方法もあります。

 実際にかかる費用例を知ることで、より具体的な資金計画を立てやすくなりますので、各国や学校の情報を集め、適切な準備を行いましょう。

7. 資金不足時の対策

追加の資金調達方法

 子供の海外留学にかかる費用は高額で、計画が甘いと資金不足に陥ることがあります。しかし、その際にもいくつかの手段で対策ができます。まず考慮したいのは奨学金の利用です。特に、日本学生支援機構の「海外留学支援制度」や「第二種奨学金」は非常に有用です。ただし、競争率が高いため、早期の準備が欠かせません。

 また、教育ローンも一つの選択肢です。多くの金融機関が提供している教育ローンを利用することで、一時的な資金不足を解消できます。特に日本学生支援機構の教育一般貸付は、最高で450万円まで融資を受けることが可能です。

 さらに、親族や友人からの一時的な借入も検討できます。その際は、返済計画を確実に立てておくことが重要です。これらの方法を活用することで、子供の海外留学にかかる費用を用意しやすくなります。

留学中の節約術

 留学中も資金計画は非常に重要です。生活費を抑えるための節約術を実践することで、予算内での生活が可能になります。まず、現地でアルバイトをすることで収入を補う方法があります。多くの国で学生ビザ保持者が一定時間の労働を許可されていますので、現地の法律に基づいて働くことができます。

 また、住居費も大きな支出項目です。ホームステイや学生寮などの比較的安価な住居オプションを選ぶと良いでしょう。また、食費を節約するためには、自炊を心がけることがおすすめです。地元のスーパーで安価な食材を購入し、自分で調理することで大幅にコストを削減できます。

 さらに、交通費や通信費なども節約対象です。公共交通機関を利用し、プリペイドSIMカードやローカルな携帯プランを契約することで、これらの費用を抑えることができます。留学中の節約術を駆使することで、資金不足のリスクを低減し、留学生活をより安定したものにすることができます。

なな

私は5歳と7歳の子どもを育てながら、フルタイムで働くママです。夫も会社勤めをしているため、平日は習い事をさせるのがなかなか難しいなと思っているところです。
ただ、出来る限り子どもたちの興味や希望を尊重してあげたいので、働き方を模索中です。
普段の子どもたちの勉強を見るのは基本的に私か夫ですが、おうち学習の習慣が身についてきたので、今後も継続できるよう、ぷりぱらを通して一緒に成長できればと思います。
──
■習い事:英語、スイミング
■子どもの年齢:5歳と7歳

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